地域の歴史を知るうえで貴重な無形文化財

【遊佐鳥海観光協会様HPより引用】

遊佐町で行われている主なお祭りをご紹介します。いずれも地域の歴史を知るうえで貴重な無形文化財といえます。

5月3日 大御幣祭(だいおんべいさい)

上蕨岡(かみわらびおか)集落にある鳥海山大物忌神社蕨岡口の宮の例大祭。大御幣祭は、春になって遊佐町内で行われる最初の大きなお祭りです。県指定重要無形民俗文化財・蕨岡延年(わらびおかえんねん)の舞が奉納されるなど、遠方の親族なども多数駆けつけて盛大に行われます。

かつて鳥海山の蕨岡修験として栄えた上蕨岡集落は、今も当時の面影を残す大泉坊長屋門(だいせんぼうながやもん)や石段、石碑などがあり、国指定史跡鳥海山を構成する蕨岡口の宮と龍頭寺を含め散策にはお勧めの場所です。

大御幣祭行列

大御幣蕨岡延年

5月4日・5日 吹浦まつり

鳥海山大物忌神社吹浦口の宮の例大祭。地元では吹浦まつりと呼称している、遊佐町内で最も盛大なお祭りです。地元の皆さんが中心となっている吹浦祭協賛会が各種の行事を運営します。大物忌神社の神事をはじめとして奴振り各戸門払い、神輿渡御巡行、船みこし、子ども樽みこしが地区を練り歩き、そして最大の見せ場・花笠舞(県指定重要無形民俗文化財・吹浦田楽(ふくらでんがく))が、神社境内で賑やかに且つ厳かに繰り広げられます。吹浦地区の皆さんにとっては、大型連休はお祭りのためにあるのです。

  • 吹浦祭
  • 吹浦祭猿田彦
  • 吹浦祭猿田彦
  • 吹浦田楽
  • 吹浦田楽
  • 吹浦田楽

8月6・15・20日 杉沢比山(すぎさわひやま)
国指定重要無形民俗文化財

杉沢比山は、蕨岡地区杉沢に伝わる古い舞です。数ある番楽の中でもすっきりと洗練されユニークな美しい型、水ぎわ立った鮮やかな舞い振りを見せる芸術的価値の高いものと評価され、1978(昭和53)年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

毎年、8月6日「仕組(しくみ)」、15日「本舞(ほんまい)」、20日「神送り(かみおくり)」の三晩に舞が奉納されます。お盆の時期と重なり、昔からの信仰とつながっていると考えられます。演じられる曲目はもともと24曲ありましたが、現在は14曲で全曲を演じると4時間ほどかかります。静かな山里の星空のもと舞台上で演じられる比山は、時に勇壮に時には荘重な舞で、観ている者の心を打ちます。

  • 比山 翁
  • 比山 三番叟
  • 比山 蕨折り

【遊佐鳥海観光協会様HPより引用】

国指定重要無形民俗文化財 遊佐の小正月行事(アマハゲ)

【遊佐町HPより引用】

アマハゲとは?

↑面の色や表情は集落によって様々

 「アマハゲ」とは、遊佐町吹浦地区の女鹿・滝ノ浦・鳥崎集落に伝わる民俗行事です。「ケンダン」という藁を何重にも重ねた蓑を身にまとい、鬼や翁の面をつけた若者が、正月に各戸を回って子供の怠け心をいさめたり、お年寄りの長寿を願う行事です。その起源は残念ながら定かではありません。
 3集落に伝わるアマハゲは、大筋では共通し、類似している点も多くみられますが、面の表情や家での振る舞いなど、集落ごとに特徴がみられる部分もあります。
 平成11年、「鳥追い」「ホンデ焼き」など正月に行う一連の行事とともに、「遊佐の小正月行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されました。しかし、「鳥追い」「ホンデ焼き」などは、少子化により現在は行っていない集落もあります。

~「アマハゲ」の語源~

 冬に囲炉裏(いろり)にあたってばかりいると、手足に火斑(ひだこ。火に長くあたったときに皮膚にできる赤いまだら模様のこと)ができることがあります。この火斑のことを方言で「ナマミ」「アマミ」ということから、「アマハゲ」とは「火斑を剥ぐ」という意味であるとされています。火斑を剥いで怠け心を戒め、勤労を勧めるとともに、厄災を払い、無病息災を願う意味合いがこめられているのでしょう。

 遊佐町に伝承されているアマハゲは、秋田県男鹿半島に伝わる「ナマハゲ」と同じ系統のものと考えられています。このように類似する行事は、同じ秋田県秋田市の「ヤマハゲ」、秋田県能代市の「ナゴメハギ」など、主に本州北部の日本海沿岸部各地に分布しています。また、新潟県村上市や石川県能登地方には「アマメハギ」という名前で伝えられています。一方太平洋側でも、岩手県大船渡市三陸町に「スネカ」と呼ばれる類似する行事が伝承されています。

実施日と場所

 アマハゲは、集落の神社で祈祷を済ませ、ケンダンを身にまとったあとに各戸を回ります。開始時間は準備が整って神社を出発するおおよその時間を表記しておりますが、天候や都合により前後する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

  • ・女鹿のアマハゲ   1月3日 集落内の八幡神社を16時30分頃出発
  • ・滝ノ浦のアマハゲ  1月1日 集落内の大鳥神社を18時頃出発
  • ・鳥崎のアマハゲ   1月6日 集落内の三上神社を18時30分頃出発

【遊佐町HPより引用】

このページのトップへ